大学受験の勉強はいつからやるべき?【スタートで勝負つきます】

大学受験の勉強はいつからやるべき?【スタートで勝負つきます】
大学受験の勉強はいつからやるべき?【スタートで勝負つきます】
佐保田 晃功 (あっきー)
佐保田 晃功 (あっきー)

「合格への道」運営者。現役で早稲田大学に合格し大学時代に学年トップ10に入る成績を修める。高校物理に特化したサイト「受験物理SetUp」を大学時代に作り、毎年30万人以上に見られる巨大サイトに。

こんにちは。合格への道の運営者あっきーこと佐保田です。

よく高校生から「受験勉強はいつからやるべきですか?」と聞かれます。

確かにわからないですよね。私も高校生の頃はいつから始めたらいいのか疑問でした。

2年の冬くらいからなのか?3年で部活引退してからなのか?

今回は受験勉強を始める時期についてお話していきます。

結論:今から受験勉強を始めましょう

受験対策は早いに越したことありません。今ここから始めましょう。

この記事を見ているということは、「受験に対して不安があり少しでも勉強すべきなのかな?」と思っていますよね。

その気持ちは非常に素晴らしいです。そうなれば今この記事を読んで少しでも勉強を進めましょう。

高校生の後悔のほとんどが「勉強時間」に関すること

武田塾さんが行った調査では高校生の7割が受験に対して後悔があり、その内容で特に多かったのが以下2つです。

  • 勉強時間が少なかった
  • 始める時期が遅かった

つまり当日まで満足いく勉強時間を確保できなかったことを後悔しているんですね。

「高3春、高2冬から」を鵜呑みにしてはいけない

大学受験コーチング「スタディチェーン」が行った調査で、82人の大学生に対し、「受験勉強をいつから行ったか」という質問に対しこんな結果が得られました。

  • 高3の春:43%
  • 高2の冬:32%
  • 高3の夏:18%
  • 高2の夏:5%
  • 高1:2%

「高3の春」「高2の冬」が7割という結果でした。これはみなさんも直感と合致しているのではと思います。

ただ、だからと言ってこの時期から始めるのが正解なのでしょうか? これには落とし穴があります。

  • 様々な偏差値の大学生を選んでいる
  • 実際、高2の夏や高1から始めている人がいる

早く受験対策をするだけで戦う土俵が変わる

まずこの結果は様々な大学生が答えたものです。MARCHの大学生もいれば、早稲田・慶応、東大・京大の大学生もいます。

難関大ほど勉強を多くやる必要があるので、こういう人はこの7割の人よりも早く始めている確率が高いです。

また、高2夏や高1から始めている人がいるのも事実です。 これを少数だからと言って無視するのは危険です。

2022年度の東大理科一類の受験者数は2,730人で合格者が1,118人でした。上の結果を使うなら、高2夏と高1という対策が早い人は受験者数の7%の191人いるわけです。

もしこの人たちが全員合格したとすれば、2割近くこの人たちが合格したことになります。

この2割はかなり大きいと思いますよね?それくらい早く勉強することが重要なわけです。

早い段階で行う具体的な受験勉強とは?

早い受験対策が重要だとわかったとしても、具体的に何をすべきかわかりませんよね。 受験勉強と聞くと、大学入試レベルの問題を解くというイメージがありますから。

ですが、受験勉強は過去問を解くだけではありません。

高1や高2の段階でやるべきことは今学んでいることをとことん復習することです

今学んでいることはすべて高3の内容や入試につながる

大学入試の問題は難しいです。これは様々な単元の知識を駆使して問題を解かないといけないからです。

つまり、各単元の内容を深く理解し実際に問題で使いこなせなければいけないのです。

基礎ができていなければいくら問題に取り掛かっても解けないということです。

また、高1の内容は高2の内容に、高2の内容は高3の内容につながります。 数学で例えると、高1で学ぶ三角比は、高2の三角関数につながり、この三角関数を使った微分積分を高3で学びます。

ですから高2の三角関数の時点で高1の三角比ができていないと先に進みません。高3の微積でも同じです。

今学んでいることを今のうちに完璧に理解することは今後の「本学的な受験対策」の手助けになるのです。

定期テストで満点取れるくらいの理解をしてみる

ただ、どれくらいの理解度をもてばいいのでしょう? 私は定期テストを満点取れるくらいの理解度を目指すべきだと思っています。

高校の定期テストは意外と軽視されがちですが、正直な話、定期テストで点数を取れない人が入試で点数が取れるわけがありません。

定期テストはあくまで単元の確認として学校はおこなっています。 どこの範囲が出るかわかっていて、入試ほど難しい内容はあまり出ないです。

その状況なら最低でも8割は取れるような理解度はないと本格的に受験対策を始めた際に大変です。

定期テストを1つの目標に、高1高2の前期の段階で勉強をするのをオススメします。

先取りは必要なし。毎日1時間でも復習する。

中には授業を先取りしようと思う学生もいます。もちろんその意欲は素晴らしいです。 ただ高1,2の段階では授業の先取りは必要ありません。先ほどと同じ内容になりますが、それよりも学んできたことを徹底的に理解することが重要です。

また、1日3,4時間勉強しようと張り切る必要もありません。 部活もあるでしょうし、休日は遊びたいですよね。これはこれで大事なことです。

なので高1、2年の前期なら1日1時間ほどで良いです。 受験対策が早いからこそ1日1時間で無理なくできますし、勉強するという習慣がつきやすくなります。

無理ない範囲で復習を行うようにしてみてください。

受験勉強はいつでも始められる

ということで、今回は受験勉強の始める時期についてお話しました。 とにかく早いに越したことはないです。

頑張っても受験勉強に後悔はつくものです。 それなら、後悔が少なくなるような方向に持っていけるよう、今からでも勉強してみましょう。

「合格へ向けて一歩ずつ」 今日はここまで。

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