【大学受験の真実】倍率は関係ない!受験生が気にすべきこととは?

【大学受験の真実】倍率は関係ない!受験生が気にすべきこととは?
【大学受験の真実】倍率は関係ない!受験生が気にすべきこととは?
佐保田 晃功 (あっきー)
佐保田 晃功 (あっきー)

「合格への道」運営者。現役で早稲田大学に合格し大学時代に学年トップ10に入る成績を修める。高校物理に特化したサイト「受験物理SetUp」を大学時代に作り、毎年30万人以上に見られる巨大サイトに。

こんにちは。合格への道です。

受験をする人には「倍率」は身近なもので気にする人も多いですね。 倍率が高いと競争が激しく合格できるかどうか不安になるかと思います。

しかし、私はこれは大きな間違いだと思っています。 倍率は全く気にしなくて大丈夫です。

今回はなぜ倍率を気にしなくていいのかを考え、受験生に最後まで第一志望校を貫くエールを送ります。

そもそも倍率とは:志願倍率と実質倍率の違い

そもそも倍率についてですが、2種類あります。

  • 志願倍率
  • 実質倍率

志願倍率とは「願書を提出した時点での倍率」を表します。 計算方法は以下のように計算されます。

志願倍率=志願者数 ÷ 募集人数

この時点では受けるかどうか分からない人も含まれています。

実質倍率は「実際に試験を受けた時点の倍率」を表します。 実質倍率は以下のように表せます。

実質倍率=受験者数 ÷ 募集人数

実際に試験会場に来て、試験を受けた人のみを含めた倍率です。

大学受験で倍率を気にしなくていい理由

なぜ倍率を気にしなくていいのか。理由は倍率に依らず合格最低点はだいたい一定だからです。

合否はすべてその日の試験の点数で決まります。 倍率が高くどんなに競争が激しくても、合格最低点より高い点数を取れば合格はできます。

倍率に関係なく最低点が一定なのは意外ですよね。 ではどのくらいが基準になるんでしょうか?

倍率に依らず、合格最低点は6割前後

結論を言うと、だいたい6割が合格最低点になります。 例えば東大の合格最低点の推移ですがこちらにデータがあります。

理科2類を見てみると、多少の振れ幅はありますが合格最低点は55~60%になってます。 ちなみに昨年2023年の倍率は4.2倍でした。

他にも東工大の合格最低点の推移ですがこちらにデータがあります。

一番倍率の高い情報工学科でも60%が合格最低点になっています。2023年の倍率は9.9倍でした。

大学側もおおよそ6割になるように試験問題を作成している

大学によって異なるものの、合格最低点が設定されている背景には、学力の確保と教育の質を保つという目的があります。 このため多くの場合、テスト全体の60%程度の得点を合格の目安としています。

合格点はあらかじめ設定されており、どれだけ多くの受験生がいようと、基準点は変わらないのです。

受験者数が多くても「できる人」の割合は変わらない

働きアリの法則というのを知っていますか?どんな団体でも、よく働くアリは2割、普通に働くアリが6割、サボるアリが2割います。 これは世の中の様々なものにおおよそ当てはまると言われています。

受験でも同じで、よくできる人が2割、まあまあできる人が6割、あまりできない人が2割、というのがあります。

なのでたとえ倍率が高くても合格最低点は変わらないのです。

6割を取れるようにすれば合格はできる

受験生は倍率に惑わされず、合格に必要な最低点を把握しそれを目指す勉強計画を立てるべきです。実際の合格点を意識することで、無駄な焦りを減らし、効率的な学習が可能になります。

ここまで観ての通り合格最低点が多くの大学で6割前後に設定されていることは、受験生にとって一つの明確な目標です。合格するためには、この6割をクリアする勉強法を身につけることが必須です。

合格点を意識した具体的な勉強法

「高得点を取る」から「6割を取る」という風に考えると、勉強法は大きく変わってきます。一番大きな違いは「間違ってもいい」というところです。

勉強の重要度を確認する

そもそも高校の膨大な範囲を完璧にこなすというのは難しいです。 また人によって得意不得意は存在します。

苦手な部分をある程度克服する必要はありますが、他よりできるようにする必要は全くありません。全体で6割取れればいいわけですから。

また過去問を分析して、あまり出題されない分野に力を入れる必要もありません。

過去問や模試を通じて6割を体感する

6割と数字で聞いても大学によってどのように6割を取ればいいのかは全然違います。

例えば東工大の数学は大問5つ構成であることがほとんどです。

なので東工大数学で6割を目指すなら3完答、あるいは2完答+部分点であればいいということになります。

他の例では、早稲田大学の英語は時間に対して問題数が多いです。 一つ一つ解いては確実に解ききれないので、大問1個は完全に捨てるというのも1つの戦略になります。

実際私は大問2つは捨てて他で取る、という方法で早稲田大学に合格できました。

60%の得点を取るためには、過去問の分析や間違えた問題の徹底的な復習など、効率よく得点を伸ばす方法を取り入れましょう。

実戦形式で部分点を取る方法を知る

2次試験で記述式の問題では部分点が存在します。この部分点で合否が決まることも多々あります。

数学、英語の英訳・和訳などでは少しでも部分点を稼ぐ方法を模試や日頃の問題演習で身につけましょう。

分からなくても何か式を立てる、少し遠回しな表現になっても知ってる単語で文を作る。 これだけでも点数がもらえることが多いので、そのような少し「ズルい」ことにも慣れていきましょう。

倍率は今から忘れよう。最低点を越える勉強を始めよう

大学受験において、倍率は受験生を不必要に圧迫する数字に過ぎません。重要なのは、合格に必要な最低点を確実に獲得するための勉強法を身につけることです。

今回の話を聞いて少し気持ちが楽になりませんでしたか?

各自が合格点をクリアできるように学習を進めることで、倍率の高い大学にも挑戦できる自信と能力を持つことができるでしょう。受験生には倍率の数字に惑わされず、自分自身の実力をしっかりと築き上げてほしいです。

合格への道とは?

勉強の根本である「勉強法」にフォーカスしてサポートを行い第一志望合格へ導きます。
偏差値を含む能力があるのに落ちる方がいます。
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