【教える勉強法とは】大学受験で成績が伸びる最強勉強法とは
「合格への道」運営者。現役で早稲田大学に合格し大学時代に学年トップ10に入る成績を修める。高校物理に特化したサイト「受験物理SetUp」を大学時代に作り、毎年30万人以上に見られる巨大サイトに。
こんにちは。合格への道のあっきーこと佐保田です。
私は
誰かに教える勉強法が最も効果的
結論はこれです。誰かに教える(つもり)で勉強をすることが一番効率よく、かつ効果的な勉強法です。
1980年代ごろに提唱されて以降、数々の現場で効果が実証されています。
実際に2014年のワシントン大学でこんな実験がありました。
学生を以下の2グループに分けて勉強をしてもらいます。
- 「この後テストがある」と言って勉強してもらう
- 「この後人に教えなければならない」と言って勉強してもらう
すると後者のグループの方が、正確に内容を思い出す確率が28%も高く、特に重要事項をより覚えていたのです。
科学的にも良い勉強法であるとわかりますね。 実際に私もクラスメイトに質問されることが多く、結果的に学年でもトップ10に入る成績を常に取っていました。
なぜ人に教えるつもり勉強法が大学受験で重要なのか?
でもなぜ、このように効果が見られたのか? 理由は
- 良いプレッシャーがかかるから
- わかりやすく説明しようと思うから
- 説明することでより知識が深まるから
恥にならないよう頑張ろうと思える
まず良いプレッシャーを受けられるからです。
先ほどの例で「テストを受ける」と「人に教える」とで1つ大きな違いがあるのですがわかりますか?
それは他人が関係するかどうかです。
テストはあくまで自分との勝負です。つまり点数がよかろうが悪かろうが自己責任ということです。
ですが人に教えるとなるとどうでしょう? 人間は心があるのでこんな気持ちになるのではないでしょうか?
- 「相手の時間を奪って説明するんだからしっかりしなくては」
- 「これで下手な説明したら見る目が怖いな」
つまり恥をかかないよう努力しようと思えるわけです。
その結果、参考書の細部まで読み込んだり、大事なことは徹底的に覚えようと思うわけです。
わかりやすい説明ができてこそ初めて知識になる
また人に説明するときはわかりやすい説明が必要になってきます。 わかりやすい説明をする方法はいくつもあります。
- 比喩表現を使う
- 相手が知っている知識の範囲で話す
- 教える内容の背景や関連事項も合わせて伝える
ただ共通して言えるのは、まず自分が教える内容について深く理解していないといけないです。
深く理解するためにも、「運動方程式がどういう意味を持っているのか?」とか「実際の問題でどのように使うのか?」というところまで理解する必要があるわけです。
さらに、人に教えると質問されますよね?その質問に答えるためにもやはりただの暗記ではなく使える知識として身に着けておかないといけないです。
わかりやすい説明を心がけるだけで勉強の質が上がるんですね。
説明は問題を解く以上のアウトプットになる
そしてこの説明自体がアウトプットになります。 勉強で重要なのはアウトプットすることなのですが、多くの場合は問題を解くことですよね。
もちろん問題を解くのも大事ですが、実際に言葉にして話す説明の方が良いアウトプットだと思います。
言葉にするほど、そして五感を使うほど知識が定着しやすい傾向があります。
説明は言葉にして耳にするという行為なのでかなり理にかなっていますね。
また言葉にすることで何を理解してて何が理解できていなかったのかが明確になります。
説明できなかった部分をまた復習することで完璧な知識習得ができるわけですね。
教える勉強法の具体的なやり方
ではこの教える勉強法を具体的にどう行えばいいのでしょうか? インプットの部分は「教えなきゃ」という意識を持つだけで効率が上がるので問題ありません。
ただ実際に教えるという点では少し問題が出てきますね。 勉強を1人でやっていたら教える相手がいませんから。
これを踏まえて私の経験も含め具体的な方法を教えていきます。
- 誰かと一緒に勉強する
- 人形など何か対象に向かって話す
- 問題の解説を自分で作ってみる
手っ取り早く誰かと勉強する
一番楽なのは誰かと勉強することです。 そうすれば教える機会も増えますし勉強自体もお互い刺激し合ってはかどります。
実際に私も学校で放課後、休日毎日のように勉強するクラスメイトがいました。そして質問をよくされるので説明していました。
ただし、相手はしっかり選びましょう。
目標が低い人、誰かといるとずっと喋っている人など、勉強そのものが阻害されそうな相手とは一緒に勉強しない方が良いです。
また大人数ではなく、1,2人に絞ることもおすすめします。 人数が多すぎるのは逆に集中を阻害しますし、遊んでしまいがちです。
何か対象物を作って説明してみる
もし勉強は1人で行いたい場合は、人がいるかのように説明してみることをオススメします。
実際にシンガポール国立大学の実験で、見知らぬ人の写真に向けて内容を説明しただけで成績が上がったというデータもあります。
口に出して説明するということが重要なので、人でなくても、自分が好きな人形やぬいぐるみはもちろん、目の前に誰かいるイメージで一人で説明してみるだけでも十分な効果が見られます。
何かと恥ずかしいかもしれませんが、誰かに見られるわけではないですし、効果が出るならやってほしいですね。
解説を自分で作ってみる
また問題集を解く中で解説を自分で作るというのも教える勉強法の一つです。
多くの方は問題を解いたら解説書を読みますよね。 それをあえて自分で作ってみるのです。
私はこれをうよくやっていたのでわかりますが、意外に難しいです。 答えは合っていても解説ができないというのが多々あるのです。
これはまだ内容を深く、そして使える知識として定着していないことが原因です。
解説を作るだけで脳が整理されますし、できない部分ががわかればまた復習できるので、人に話すのと同等の効果が得られます。
私の実体験ですが、難関大になるほど赤本の解説が不十分になりがちです。 そういう時は自分で解説ノートを作っていました。 すると同じレベルで勉強する友人も解説のわかりにくい赤本を使うので私に質問に来るわけです。
後は自分で作った解説書で説明することで非常にいいアウトプットになりました。
ぜひMy解説書を作ってみてください
さっそく人に教える勉強法を取り入れよう
いかがでしたか?今回は人に教える勉強法を解説しました。
大事なのは教える「つもり」で勉強に励むことです。
その意識さえ持っておけば今の2,3倍もの知識の定着ができます。 一緒に頑張りましょう。
「合格へ向かって一歩ずつ」 今日はここまで。
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