大学受験の模試の受け方を徹底解説!模試の意味を知っておこう
「合格への道」運営者。現役で早稲田大学に合格し大学時代に学年トップ10に入る成績を修める。高校物理に特化したサイト「受験物理SetUp」を大学時代に作り、毎年30万人以上に見られる巨大サイトに。
こんにちは。
どの模試でも心がけたい重要なこと
みなさん模試を受ける前、また受けた後の結果をみて一番どこに注目しますか?
ほとんどの方が「点数」と「合格判定」だと思います。 もちろんこれらが全く無意味ではないですが、重要度は非常に低いです。
模試を受けるうえで重要なのは、弱点の把握です。
模試の点数や判定はどうでもよい
まず点数や判定がなぜ無駄なのかというと、今後その成績は変わっていくからです。
例えば高3の夏休み前に受ける場合、自分や周りの状態ってどうですか?
- 習ってない分野が多い
- 多くが夏休み明けから伸びるので、夏休み前の実力は全員まだまだ
- そもそも試験慣れしていない
ほとんどの人が実力がまだまだなんですね。 ですから、総合点数や判定にはあまり目をつけなくていいです。
できていない分野を洗い出す
それよりも模試でもっと重要なのは、苦手分野の洗い出しです。 客観的に苦手分野を洗い出せるのは模試だけだと私は思っています。
苦手分野を知るべき理由
なぜ苦手分野を知る必要があるのかというと、点数を伸ばしやすいからです。 以下の二つの例を考えてみてください。
- 数学で80点取れている微積を100点にする
- 数学で30点しか取れていないベクトルを50点にする
点数が高いものをさらに上げるのは非常に労力がかかります。より難しい問題に正解しないといけませんし、計算ミスを1つでもしてはいけないからです。
ところが、苦手分野は簡単な問題を解けていないことが多いので、それを解けるようにするだけで点数が上がるわけです。
さらには8割からは最大2割分しか伸ばせませんが、最初3割だったらあと7割分も伸ばせる幅があるわけです。
なので苦手分野を知ることが重要なわけです。
なぜ模試が苦手分野を的確に知るチャンスなのか
おそらく普段の勉強の中で自分の苦手分野が「直感的に」わかっていると思います。
これも重要ですが、客観的にわかる苦手分野も把握しておくべきだと思っています。
客観的にわかる苦手分野とは、自分が気づかなかったけど実は点数が取れていない分野です。
これは模試でしか把握できません。
日々の勉強ではある程度似たような問題を解き、単元ごとに予測できる問題を解くため、その場ではできているように思えます。
ですが、模試になると状況は全く違います。
- どの単元の問題が出るかわからない
- 複数単元の知識が必要な問題も出てくる
- 答え合わせがその場でできない
「普段はできたのに模試だとできなくなる」というのは、普段は気づかなかったけど苦手分野であるということなんです。
模試では単元ごとに数字で結果が出るので、ここをしっかり把握してほしいわけです。
実際私は、二次関数は問題ないと思っていましたが模試では点数が低かったんですね。そこを次回の模試までに徹底的に学びなおしたので二次関数は満点を取れて、結果全体の点数も上がりました。
苦手分野の見つけ方
実際に模試で苦手分野を見つける方法ですが、先ほどお伝えしたとおり模試は単元ごとに点数ででるので、それを見れば良いです。
7,8割取れている分野は基本無視で大丈夫です。5割以下のものを選定してそれを分析しましょう。
苦手分野の分析方法
ここで大事なのは苦手分野がなぜ苦手なのかを把握するべきです。 「へー、2次関数のが苦手なんだな」というだけでは意味がありません。
2次関数と言ってもいろいろありますよね。
- そもそも2次関数自体理解できていない
- 2次関数の式変形(平方完成)ができてない
- 最大値・最小値問題ができていない
これらで対策が全然異なりますよね。 1,2番目はそもそもの基礎ができてないので、もう一度教科書から見直して、二次関数がどういう式で表され、実際問題でどう使うべきなのか理解すべきです。
3つ目は応用が多く「区間が動く場合」などの解法を身に着ける必要があります。これは問題演習によって可能です。
苦手の単元を見つけたら、以下のような手順で分析しましょう。
- 間違えた問題を見る
- 解説を見てどこでミスをしていたかを見る
- それに該当する部分を教科書・参考書でも見直す
次回のまでに心がけること
ここまでできればあとはその分野の勉強を比重高く行えば大丈夫です。 ここで意識してほしいポイントは次の模試で7,8割以上にもっていくことです。
模試はそんなに多くは受けられません。多くて月1くらいです。 となれば、年間10回くらいしか苦手分野を克服するチャンスはないわけです。
ですから毎回「必ず」苦手分野を7,8割にもっていく気持ちで臨んでいきましょう。
そうすれば気づいた時には全体の点数も上がって自身にもなります。
本番の気持ちを持つことも忘れずに
最後に、模試だと言っても本番さながらの気持ちで受けてください。 本番に近い環境で試験を受けられるのは模試だけですから。
例えば以下のような戦略を実行する・立てるのは模試でしかできません。
- 問題を解く順番
- 時間配分
- どういう問題は捨てるか
また、実際の雰囲気を感じることも模試でしかできません。
- 休憩時間の使い方
- 各科目の疲れ具合
- 本番で使う筆記用具
- 試験中の静かさ
こういったものを回数を重ねて感じて当日どう過ごすかというのも考えると良いですね。
以上のことを踏まえて模試に臨んでみてください。
それでは、今日はここまで。
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